キンメダイの標識放流やってきました!


 「標識放流って何?」って言う方がほとんどだと思います。
 標識放流とは、釣り上げたキンメダイに1尾ずつ小さな名札(標識)を付けて、再び海に放してあげることです。せっかく釣ったのに、また放流するのはモッタイナイ気がする方もいるでしょう。でも、これはキンメダイを守っていくうえで、とても重要な調査なんです。
 
多くの場合、標識には通し番号が書いてあります。標識をつけられて放流された魚が、いつか誰かに再び釣りあげられた時には、標識の形や番号から、その魚が、いつ、どこで、誰によって放流された魚なのかを知ることができます。
 平成6年以降、私たちは千葉県の研究機関の協力を得ながら、5000尾以上のキンメダイに標識を付けて放流を行ってきました。その結果、銚子沖で放流したキンメダイが、外房沖や伊豆諸島海域にとどまらず、高知県室戸沖や小笠原諸島、奄美諸島まで移動することがわかってきました。
 こういった地道な調査によって、キンメダイを減らさないようにするためには、千葉県のキンメダイ漁業者だけでなく、東京や神奈川、静岡、さらには高知、鹿児島など、広い範囲での管理が必要なことがわかってきました。

2009年5月13日
 毎年恒例のキンメダイ標識放流に行ってきました。
 出港は夜の0時過ぎ。今年は1000尾以上の標識放流を行うつもりで、
6隻の漁船を出しましたが、1回目の漁獲尾数が少なかったために、
急遽別の6隻も加わり計12隻で行いました。
6隻に青年部員が分乗し、朝まで作業を行いました。
今年は合計879尾(平均尾叉長32cm 最大39cm〜最小22cm)を
放流することができました。

(下の写真は昨年のものです。)

標識の道具

通し番号

装着したところ

まずはキンメ釣り

釣れた!

標識作業1

標識作業2

体長を測って放流

きれいな朝焼け

きれいな朝焼け

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